LES BIJOUTIERS DU CLAIRE DE LUNE
91分 フランス / アメリカ

監督 ロジェ・ヴァディム
出演 ブリジット・バルドー  アリダ・ヴァリ
        スティーヴン・ボイド など



「わたしを離さないで!」



ウルシュラは、スペインの山村にある叔母の家へ行く途中、ランベルトという男を助ける。箱入り娘であったウルシュラは、ランベルトに一目惚れをする。しかしなんと、ランベルトは叔母の愛人だったのだ。ある日、ランベルトは叔母の夫を殺してしまう。ウルシュラはランベルトを守るため、彼と逃避行へくりだす決意をした。





あらすじはこんな感じです。
冒頭に出てきますがタイトルの由来は、かつて警察に追われる者のことを「月夜の宝石」と読んだことにあるとか…
めちゃくちゃロマンチックな呼称です。
内容ですが、

ブリジット・バルドーがひたすら可愛い。


すでにセックスシンボルとして、駆け上がりはじめていたブリジット・バルドー、通称BB。彼女は18歳のときに、監督であるロジェ・ヴァディムと結婚していたのですが、後に「最高の恋人だった」と語るジャン・ルイ=トランティニャンに恋していたのがこの時期でした。そのためか、BBが本当に恋する乙女!という感じでキラキラ輝いています。


お茶目なシーンも多くて、個人的にとんかちで釘打ってたらつぎつぎと板が壊れて落ちて行くところが可愛くて好きですね!

あと、ランベルトと初めて愛を紡ぐ前に、頭に白い花を飾り付けられていくシーンも、すごく可愛いです。美しいスタイルと、それを覆い隠す黒いレースと、ブロンドに散りばめられる、小さな白い花…息を呑むほどきれいでした。




しかし、相手方のランベルトが、とにかくダメ男。

キレるし、不倫するし、不倫した相手を捨てるし、さらに逆ギレする。


BB演じるウルシュラは問題なく愛らしいし(箱入り娘だけあってちょっと向こう見ずなところもあるけれど)、舞台になっているスペインの街並みもすてきだけれど、女目線で見ると、ランベルトが嫌な男すぎて…早くそいつを捨てなさいってずっと思いながら見ていましたね。




そう、この作品はスペインの異国情緒もこれまた素敵なんですよ!アンダルシアの白い街並みに、闘牛シーンや、フラメンコまで…なんていうか、外国人の思うスペイン感みたいなのが、前面に出ていました。褒め言葉ですね。


これまで見たBBの作品の中で、いちばん自分の中のBBのイメージと合っているなぁ、と思いました。
(プレイガールのBBが23歳まで純潔の女性を演じているという矛盾はありますが)


後半ラストネタバレです!









★★★




ランベルトが殺されるかと思いきや、ウルシュラが殺される。フランス映画でありがちなパターンですね。わりと昔の恋愛もののフランス映画って、どちらかが死ぬ義務があるのか?ってくらい死にますよね…

でも、美しい最期でしたね。
前日に見たフランス映画の婦人が、白目で壮絶な最期を迎えていたせいかな…

わたしはいくら映画と思いつつ、創作と知りつつ、亡くなった人の目を恋人が伏せさせるシーンを、何度見ても胸が張り裂けそうな切ない気持ちで見てしまいます…